2008年8月号068頁──BUILDING K──藤村龍至建築設計事務所+オーノJAPAN

東京都杉並区──駅に近い,商店街に面した集合住宅.外観は小さな塔のような集まりからなる.メガストラクチャーを採用し,設備シャフトと構造を一体化することで,外部空間を生活の場として確保している.意匠,構造,設備が同じスタートラインから設計を手がけることによって,デザイン,合理性,コスト等に対する新たな思考を持って,都市に建つ建築のあり方を提案した.

2008年9月号106頁──house N──藤本壮介建築設計事務所

大分県──大分県に建てられた住宅.三重の入れ子状の箱に四角い開口を開ける.内側ふたつがインテリア,外側が庭となり,庭は半外部のような曖昧な空間.重なるレイヤーは雲のようにも見え,自然の中にいるかのような奥行をもたらす.外壁は鉄筋コンクリート造.

2008年11月号108頁──第11回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展 日本館展示──石上純也建築設計事務所

イタリア・ヴェネチア──イタリア・ヴェネチアで行われている第11回ビエンナーレ建築展の日本館のプロジェクト.細いスチールの柱と薄いガラス板でつくられた4つの温室を前庭に配置.環境の陰影を生かした空間をつくり出す.コミッショナーに五十嵐太郎氏,植物学者の大場秀章氏が参加.
2009年12月号156頁──O邸──中山英之建築設計事務所

2009年12月号156頁──O邸──中山英之建築設計事務所

京都府京都市──京都の美観地区の住宅街に建つ.鉄骨造2階建てのゆるやかにカーブする母屋と,母屋に垂木を渡した両脇の下家からなる.ファサードは,幅2m,高さ7.1m,19mm厚の1枚ガラス.母屋の外壁は,下家のあるなしにかかわらず,すべて同じ吹き付け仕上げが連続しており,西側の下家で1階に接する階段は,途中でこの外壁を通過し,東側の扉もこの壁を通過する.外壁としての仕上げと,間仕切り壁のような薄さが,家の内外を隔てるはっきりとした境界であることと,日常的に行き来することを両立させ,掴みにくい室の距離感をつくり,街と敷地と家の間にある生活に奥行を生み出そうとしている.
2010年1月号145頁──フラワーショップH──乾久美子建築設計事務所

2010年1月号145頁──フラワーショップH──乾久美子建築設計事務所

東京都千代田区──日比谷公園内に建つ地下1階,地上1階の鉄骨造の花屋.既存店舗の老朽化に伴い同規模のものへと建て替えられ,既存店舗と同じ床面積100m2弱を細切れにして配置したプラン.四方がガラスに囲まれ,面積に対して階高が7.5mと高く,室内に入ると天井の存在を感じさせない高さとなっている.外壁は周辺の石張りと統一させた御影石張り.