2008年11月号068頁──駿府教会──西沢大良建築設計事務所

静岡県静岡市──静岡市内,線路沿いの角地に建て替えられたキリスト教プロテスタントの教会.レッドシダー割り肌板の外壁に光が反応する.礼拝堂の壁厚760mmの壁が光と音を調節する.礼拝堂の内壁は上部にいくほど幅が細くなり,壁上部と天井では幅18mmの木ルーバーになる.時間によってガーゼのような柔らかい光や内壁の後ろにある木のトラスが蜃気楼のように現れるなど,さまざまな光の効果を得る.

2009年4月号142頁──レストラン長屋門──基本構想 富士宮市+東京大学大学院千葉研究室/設計 東京大学大学院千葉研究室+千葉学建築計画事務所/長屋門改修設計施工 サンワ工務店

静岡県富士宮市──江戸時代に建てられた長屋門と隣り合うかたちで増築されたレストラン.街に残る古民家や富士山からの湧水など,地域資源を活用したまちづくり提案の延長線上として実現した.屋根の曲率や壁材などを長屋門との関係から導き出している.また,レストラン客席からは開口や庭を介して,長屋門や富士宮の街並みをさまざまな距離感で感じることができる.
2009年9月号059頁──木材会館──山梨知彦/日建設計+勝矢武之/NSD

2009年9月号059頁──木材会館──山梨知彦/日建設計+勝矢武之/NSD

東京都江東区──新木場の駅前に建つ木材問屋の組合会館.都市における木材利用の一般化を試みた建築.木で構成されているファサードはテラス,階段,エレベータホールを内包し,オフィス空間と外部との間の縁側空間となっている.最上階のホールではコンピュータ制御のNC加工を用いた継手梁によって30m近い大スパン加工を実現している.
2010年1月号088頁──澄心寺庫裏──宮本佳明/宮本佳明建築設計事務所

2010年1月号088頁──澄心寺庫裏──宮本佳明/宮本佳明建築設計事務所

長野県上伊那郡箕輪町──曹洞宗澄心寺は,長野県の山間にあり550年の歴史を持つ.今回計画された庫裏は伽藍配置を踏襲し,屋根形状も寺院との調和に配慮している.鉄筋コンクリート造の大屋根はシェルと折板構造を組み合わせたもので,3本の柱のみで支持されている.大屋根の下に木造の居室空間がつくられた.
2010年5月号144頁──中川政七商店新社屋──吉村靖孝建築設計事務所

2010年5月号144頁──中川政七商店新社屋──吉村靖孝建築設計事務所

奈良県奈良市──6つの家型に分節された外観を持つ事務所兼倉庫の新社屋.東西に細長く,屋根に高低差の付いた6棟が短冊状に並ぶ.内部は天井高さの違いを活かしたハイサイドライトによる明るい事務室と日光を遮った倉庫が,交互に125mmのH鋼のフィーレンデール構造の組柱で区切られる.
2010年6月号092頁──ソニー大崎西新ビルプロジェクト──山梨知彦+羽鳥達也+石原嘉人+川島範久/日建設計

2010年6月号092頁──ソニー大崎西新ビルプロジェクト──山梨知彦+羽鳥達也+石原嘉人+川島範久/日建設計

東京都品川区──JR大崎駅前に建設中の研究開発型オフィス.2011年3月竣工予定.風を効果的に冷やすため南北に細長い配置計画を行こない,東側壁面に高保水性陶器管とアルミ管による気化冷却スキンを設け,潜熱効果を図る.足元は土を盛り,将来は森とすることで,都心のヒートアイランド対策する.
2011年9月号038頁──ソニーシティ大崎──山梨知彦+羽鳥達也+石原嘉人+川島範久/日建設計

2011年9月号038頁──ソニーシティ大崎──山梨知彦+羽鳥達也+石原嘉人+川島範久/日建設計

東京都品川区──JR大崎駅前にある地下2階,地上25階の研究開発型オフィス.東側壁面には気化熱を利用し周辺気温を下げるバイオスキンを設け,建物自体を冷やすと共に都市のヒートアイランド現象を緩和する.足下には土を盛り,6,300m2を超える大規模な緑地空間をつくった.